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3日でシステム開発?!感染症対策のデジタルトランスフォーメーション!

3日でシステム開発?!感染症対策のデジタルトランスフォーメーション!

こんにちは。デジタルインタラクティブ事業本部(以下DI事業本部)の副事業本部長の小島です。
副事業本部長だけでなく、新規事業開発や品質管理の部門を統括し、DI事業本部のシステム開発も担当しています。

今回はDI事業本部の新規事業開発チームが新たに作ったシステムをご紹介しながら、私たちのデジタルな感染症対策の取り組みをご紹介します。

■主な登場人物

小島 拓 小島 拓(コジマ タク)

DI事業本部の副事業本部長。穏やかで優しい一方、冷静で合理的な判断もできる、上司のお手本みたいな人。ただ提出物を出さないと、ずっと追いかけられるので注意。

所 年雄 所 年雄(トコロ トシオ)

DI事業本部をまとめあげる担当常務執行役員。オンライン会議中に子供にチョップされていた愛すべき上司。本人の行動力が爆速で、周りがついていけないのがたまにキズ。

齋藤 勝重 齋藤 勝重(サイトウ カツシゲ)

DI事業本部の副事業本部長でありながら、中途採用関連部署も兼務するトランスコスモスの執行役員。「時間があれば寝るより遊びたい!!」という少年のような、DI事業本部のマスコット的上司。

目次

1. オフィスの座席利用状況を可視化「FT Checkin」

まず最初にご紹介するのが、オフィスの座席の利用状況をネット上で確認することができる「FT Checkin」です。

現在DI事業本部では全メンバー在宅勤務を基本としていますが、業務内容や状況に応じてどうしても出社が必要な場合もあります。そんなメンバーが安心して出社できるように、また、上長が出社状況を把握するために、オフィスの座席利用状況をリアルタイムで確認することができます。

私たちのオフィスはフリーアドレスなので、出社前にオフィスの混雑状況を把握したり、密にならないスペースや打ち合わせが必要なメンバーの出社状況を事前に確認することができます。また、もしメンバーが感染症に罹患した際には、出社時間や滞在時間、使用デスクを確認することで、濃厚接触者を把握し感染拡大を防ぐことが可能です。

なお、「FT Checkin」という名前の"FT"は、「渋谷ファースト(First)タワー(Tower)」の頭文字です。

FT Checkinの画面
座席の利用状況がわかる「FT Checkin」の画面

実は「FT Checkin」の開発は、急速な感染拡大に伴いスピードを重視し、チェックインにまつわる部分は3日で仕上げました。バックエンドの開発にはAWS Amplifyサービスを活用し、フロントエンドはVue.JS、VuetifyなどのUIデザインコンポーネントを活用することで、開発工数を抑えて短期間で構築しています。そしてこのチェックインシステムの一部は、トランスコスモスの新サービスである「新型コロナウイルス濃厚接触者特定サービス」にも活用されています。

今回「FT Checkin」の開発を担当してもらった新規事業開発チームでは、社内向けシステムだけでなく、「新型コロナウイルス濃厚接触者特定サービス」などの新規事業開発のために、AWSなどの外部サービスや、最新技術を真っ先に取り入れて構築・検証を行っています。

さらに最新技術の情報収集やトレンドの把握に力を入れており、即時検証可能な開発環境が完備されています。日々新しい技術に触れ、クライアントワークを専門とする生産部門と連携し、クライアントへの技術やサービスの導入支援も行っています。「FT Checkin」のチェックイン部分を3日で構築するなど、スピード感を兼ね備えた頼もしい部隊です。

2. 正しいマスクの着用を促す「マスク未着用判定アプリ」

続いては「マスク未着用判定アプリ」をご紹介します。

感染症が拡大し始めた当初、マスクの着用に関してはそれぞれの考え方や意識も違い、今ほど着用を徹底できていませんでした。

所 年雄

個別の注意にも限界がある、このままじゃ危ないからマスク着用を判定するシステム作ろうよ

という、所さんの声から開発がスタート。

「マスク未着用判定アプリ」は、オフィス内のAIカメラが、メンバーが着席時に正しくマスクを着用しているかを判断するシステムです。マスクをしていなかったり、鼻が出ていたり、条件に満たないとAIが判断した場合、確認権限を持つマネジメントレイヤーにアラートが飛びます。有人チェックではないシステムによる通知とはいえ、カメラと連動した通知がメンバーの精神的負担になることを考慮し、通知を受けたマネジメントレイヤーが状況確認の後、注意の必要有無を判断する形としました。

AI検知により、マスク未着用の場合はアラートで通知
AI検知により、マスク未着用の場合はアラートで通知

次第に正しいマスクの着用が浸透し、今では一部のセンターで稼働しています。

3. 超短期間で開発された「検温システム」(だが・・・)

次にご紹介するのは「検温システム」です。今や様々な場所で目にする機会が増えましたね。
DI事業本部でも出社前には必ず検温を徹底するようにお願いしています。それでも検温を忘れることもあれば、出社直前の発熱ケースもあります。

そこで開発することになったのが「検温システム」なのですが、

所 年雄

入館時の検温システム必要だよね。小島さん部隊なら3日で作れるでしょ?

小島 拓
小島

はい、3日あれば。(彼らならできるだろうけども、サラッと難易度高めの要求してくるな・・・笑)

ということで、すぐに「検温システム」の開発がスタート。

そして新規事業開発チームは、3日という超短納期にも関わらず「検温システム」を仕上げてくれました。事もなげにやってのけてくれましたが、要求レベルは相当高かったはず。手前味噌ですが、彼らの技術力は本当に素晴らしいです。いつか別の記事でメンバーをご紹介できたらと思います。

しかし、そんな彼らの技術の結晶を齋藤さんに見せたところ・・・

齋藤 勝重
齋藤

え!すげえ!!こんなにすぐ出来るもんなんだ?!・・・でも、見た目がなぁ

ちょっと嫌な予感がしつつ、数日後・・・

齋藤 勝重
齋藤

いいの売ってたからこれにしようぜ!・・・ごめんな!!

あ・・・やっぱり(苦笑)
どうやらデザインがお気に召さなかったようでお蔵入りに。私はデザインに問題はないと思ったんですけどね、残念。。。

というわけで、検温システムは市販のメーカー製品が導入されることになりました。新規事業開発チームには申し訳なかったのですが、こういうシステムも作れるね!と新しい気づきが広がった良い経験になりました。

ちなみに購入した検温システムですが、マスク判定機能もついていました。ということはもしかして、「マスク未着用判定アプリ」も市販の製品購入で良かったんじゃ・・・というのは言わないお約束です。

導入された市販の「検温システム」はこちら
導入された市販の「検温システム」はこちら

そしてここでちょっとした小話を1つ。「マスク未着用判定アプリ」の開発当初、深夜に一通のアラートが齋藤さんに飛びました。深夜ということで、オフィスには誰もいないはず・・・。

通知を恐る恐る開いてみるとそこには・・・

真夜中の誰もいないオフィスの机の下に、マスク未着用者マークが!!!

齋藤 勝重
齋藤

ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!

その正体はオフィスをさまよう幽霊・・・ではなく、AIがオレンジ色の椅子の座面を顔と勘違いしたようで、「この人マスクしてないよ!」とアラートを送ってきたようです。今はもう調整済ですが、齋藤さんはこの事件がすっかりトラウマに。もしかしたらこの真夜中の誤検知アラートが怖すぎて、マスク判定付きの検温システムを見つけてきたのかもしれません(笑)

4. 非対面コミュニケーションツール、Google MeetやSlackを活用

今までにご紹介した社内開発のシステム以外にも、私たちは様々なツールを導入し、感染症対策として非対面でのコミュニケーションを図っています。元々オンラインツールの活用が得意なメンバーが多いため、結果的に業務効率が上がったという声も多く、今後も継続して非対面のコミュニケーションを進化させていこうと考えています。

先日行われたオンラインでのセミナーの様子
先日行われたオンラインセミナーの様子

一方で、新卒入社したメンバーや入社して間もないメンバーにとっては、先輩や同僚に直接リアルに聞ける環境が大切という声も耳にします。そのため必要に応じて、チームメンバーと意識的にGoogle Meetを繋ぐ時間を設けたり、Slackを常にONにした状態で気軽に聞いてもらえるような、リアルに近い環境づくりが出来るように協力し合っています。

次はちょっとした雑談ができる、新たなコミュニケーションツールの導入も検討しており、より良い環境づくりを目指しています。

【おまけ】エントランスにある消毒スタンドの裏話/その他の感染症対策

今やすっかり当たり前となったエントランスの消毒液。弊社オフィスでも、足踏式の消毒スタンドを設置しています。

エントランスにある消毒スタンド エントランスにある消毒スタンドと倒れている齋藤さん
消毒スタンドと倒れている齋藤さん

おや、齋藤さんが倒れてますね。どうしたんでしょうか。

ことの始まりは11月1日の新オフィスオープン2日前。引っ越し作業中にエントランスの消毒液がないことに気づいた齋藤さん。即オーダーし、商品が届いたまではよかったのですが、なんと自分たちで組み立てが必要でした。
翌日、大急ぎで宮園さんと2人で8台組み立てて、各所に設置したとのことです。

この写真は組み立て完了後に力尽きて倒れてしまった齋藤さんのお姿。本当にお疲れ様でした。とても大変だったそうなので、みなさんご来社の際にはガシガシ使ってくださいね。

そしてデジタル領域ではないですが、感染症対策としてオフィス内は定期的なクリーニングの他、メンバーには「使う前に拭きましょう、使った後に拭きましょう」を呼びかけ、各所にアルコール除菌シートを配置しています。また、会議用デスクや作業用デスクにはコミュニケーションの邪魔をしない、透明なアクリルのパーテーションも設置しています。

密を避けるためにスペースは広く、アクリル板も設置
密を避けるためにスペースは広く、アクリル板も設置

今、自分たちができる最善の対策を

今回ご紹介した対策の他、DI事業本部は早期に全員在宅勤務に踏み切りました。我々アウトソーサーとしては、業務を止めることは出来ません。当時は全員在宅なんて出来るわけがないという声もありましたが、メンバーの健康を第一に考え半ば強制的に踏み切った結果、今は在宅を継続して欲しいという声が多く上がっています。結果あの時、"全員在宅勤務"という前例のない取り組みに挑戦して良かったと感じています。

今後、この感染症がどのような更なる変化をもたらすのか分かりませんが、今回ご紹介した対策のように、メンバーの健康を第一に、今自分たちができる最善の対策を取り続ける所存です。テクノロジーを使った対策においては、必要なものを見極め、世の中に存在しなければ自分たちで一から作る。いいものがあれば、積極的に活用するスタンスです。DI事業本部は常に技術的なトレンドに触れ、最新技術を即時検証できる開発環境が整っています。私たちの強みである、メンバーの集合知と環境を生かして、最適な対策をこれからも講じていきます。

この記事を書いた人
小島 拓
小島 拓
休日は、子供と海まで散歩、子供と色んな公園巡り、子供とトミカで遊ぶという、子供三昧の日々を送っています。子供と穏やかに過ごせる日々に幸せを感じながらも、たまには友人とも遊びに行きたいとチラッと思いつつ、コロナ禍なのでグッと我慢。

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