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知りたい!教えたい!2,000人以上の知識をつなぐ「セミファン」とは?!

知りたい!教えたい!2,000人以上の知識をつなぐ「セミファン」とは?!

■主な登場人物

齋藤 勝重 齋藤 勝重(サイトウ カツシゲ)

デジタルインタラクティブ事業本部(以下DI事業本部)の副事業本部長でありながら、中途採用関連部署も兼務するトランスコスモスの執行役員。偉い人ながら、若手社員と「Among Us」をやっていても人気者過ぎてすぐに殺されてしまい、無言でいることに耐えられないという茶目っ気たっぷりの人。

所 年雄 所 年雄(トコロ トシオ)

DI事業本部をまとめあげる担当常務執行役員。オンライン会議中に子供にチョップされていた愛すべき上司。本人の行動力が爆速で、周りがついていけないのがたまにキズ。

目次

「セミファン」とは

こんにちは。DI事業本部副事業本部長の勝重です。

うちの部署は2,000人以上います。様々なスキルを持つ個性豊かなメンバーが揃っていますが、この人数ともなると同じチームのメンバー以外とは普段関わりがないことも。チームを越えて、メンバー個人のスキルやノウハウを共有する仕組みを模索した結果、誕生したのが「セミファン」です。

正式名称 : DI SEMINARFUNDING (ディーアイ セミナーファンディング)
通称 : セミファン

部署のメンバー限定にクラウドファンディング形式のクローズドサイトをリリース。 「知りたい」「教えたい」トピックを投稿し、他のメンバーから一定の票を得られるとセミナーが開催されます。また、開催後は参加者にアンケートを取り、登壇者は評価結果に応じた額のインセンティブを受け取れます。

セミファンのサイト
セミファンのサイト

セミナー内容は開発技術やデザイン、ディレクションやプランニングにまつわるノウハウ、社内の事務処理など、業務とかけ離れた内容でなければ特に制限はありません。本部が企画して投稿するものもあります。

セミナーは営業時間内にオンラインで開催され、カメラオフもOKなので気軽に参加が可能。社内向けセミナーとはいえ、インセンティブもかかっているので登壇者も本気です。

年間100本以上の本部主導のセミナーを辞めて、メンバー主導のセミナーへ

セミファンの始まりは約2年前。 当時は研修課が企画するセミナーを年間100本以上開催していました。一定の成果は見えるものの「これだけ研修やってるけど、本当にみんなが求めてるものなんだっけ?」と疑問を抱くことも。

自分は会社から参加せよ、という研修・セミナーが好きではなく、受けたきゃ自分から受けますよ・・・というスタンスなので(コンプライアンス研修や法務研修など社内で必須のものはちゃんと受講してます!)、セミナーの参加は本人の意思でするべきと考えていました。「年間100本以上、本当に全員に意味があるものをやってるのか?本部主導じゃなく、メンバーからちゃんとリクエストを吸い上げる仕組みを作ろうよ」と、新たな仕組み作りを開始。

人が集まらないセミナーはやらないことに決めて、参加者が集まらなければ成立しないクラウドファンディング形式のシステムを構築することに。当時、副業を解禁しようという流れもあって、登壇者にもメリットが出せないか考えていたところ、本部のトップである所さんの

所 年雄

投げ銭とかやっちゃえば?

という一声からインセンティブを検討。自分の知識をお金に変えられる仕組みに。登壇者は受講者の評価によって、1回のセミナーで最大25,000円のインセンティブを受けられます。

セミファンを通して、「知りたい」「教えたい」声が本部に届くようになったので、人数が集まらずセミナーを開催しなかった場合でも、個別に社内の有識者を紹介することで、横のつながりを作ることもできるようになりました。

先日行われた「初心者向け・お金のセミナー」の様子
先日行われた「初心者向け・お金のセミナー」の様子

海外事業所のメンバーとも繋がるオンラインセミナー

開始当初は認知も低かったのか起案も少なかったのですが、Slackで告知をするようになってから順調に参加者が集まるようになりました。Python、SEOなど技術関連の内容が人気で、海外事業所のメンバーも参加したいとの依頼も増えてきました。1つのセミナーで60人程が参加することもあります。

直接業務につながらなくてもいい。生活面も豊かにする集合知の活用へ

最近は直接業務に関係なくても、メンバーの生活を豊かに出来るセミナーを本部で企画しています。第1弾として「お金の勉強会」を開催しました。

業務に役立つ技術や知識も大事なことですが、資産管理やお金に対する知識のサポートも大事だと思ったからです。うちの会社は確定拠出年金があるのですが、メンバーによっては一度もログインをしてないメンバーも多数いましたので、ファイナンシャルプランナーの資格を持つメンバーにセミナーを開いてもらいました。

それまでは個別に聞いたり、知ってる人しか知らなかったそれぞれの知識をうまく本部で引き出したい。それぞれが得意分野で輝けたり、みんなの生活を豊かに出来たらいいなと思っています。

セミファンの受講者たち
セミファンの受講者たち

注目のスキルに即セミナー開催!スピード感のあるナレッジ共有

DI事業本部では毎月1回、全メンバーに対して「全体会議」というものを実施していますが、その全体会議で所さんが突然、

所 年雄

全員テックネイティブ※1 になろう!

※1:テックネイティブとは、「幅広いテクニカルな知識を用いて課題解決方法を提示することが出来、解決に向けてポジティブに実行に移していける人」とイメージしてください。

メンバーが「テックネイティブになるにはどんな知識が必要ですか」と質問したところ・・・

所 年雄

SQLかな、データを触る必要があるから

との回答。

そのやり取りを聞いていたメンバーの一人が、本部会終了後すぐに “忙しい人のための1時間で学ぶSQL入門” をセミファンに起案。即時50人以上の投票を集め、ものの数時間後にはセミナーの開催が確定しました。

そうなんです。まさに、やりたかったのはこういうこと。 2,000人の集合知。これが2,000人を超える組織の強みなんだと思っています。

メンバーが今必要とする「学びの機会」を提供したい

セミファンに強制的なセミナーはないし、技術関連でも基礎的なものにも予想以上に多くの票が集まるので、みんな勉強する機会を求めてるんだと知ることができました。

人材育成に関わる場面でよく言ってるのが「水飲み場までは連れて行くことはできるけど、最後に飲むのは本人次第」。本部が出来ることは学びの機会の提供だけ、参加するもしないも、自分の物にするのも最後は本人次第。だからこそ、今後もメンバー視点を第一にセミナーを企画し、質のいい学びの機会を提供したいと思っています。

特に新卒の方には「知りたい」を気軽に投稿してもらって、様々な知識を自分のものにして欲しいです。あなたの「知りたい」に応えられるメンバーが必ずいます。

在宅勤務が基本となった今、チームワークを必要とする我々の部署においてセミファンは重要な役割を果たしています。「知りたい」側も「教えたい」側も、お互いの存在が個々を成長させチームを強くする。

個々のスキルを引き出せる機会が増え、新たな現場のニーズも見えてきて、やって良かったと実感しています。メンバーには今後もぜひ自分に合った使い方で活用して欲しいし、本部企画のセミナーにも期待してもらえればと思います。

ちなみに。こういったセミナーの課題や、実現したいことを、セミファンというデジタルの仕組みで解決する。これも「テックネイティブ」ってことさ!

この記事を書いた人
齋藤 勝重
齋藤 勝重
トランスコスモスの執行役員兼DI事業本部副事業本部長。シンガポール帰りの帰国子女だが英語は話せないらしい・・・。「時間があれば寝るより遊びたい!!」という少年のような、DI事業本部のマスコット的上司。

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