我々のミッション我々のミッション

建設業界では、将来の人手不足や作業員の高齢化により現場の業務負荷が増し、2024年の改正労働基準法を見据えて、施工管理プロセスにおける品質、原価、工程、安全、環境の改善や変革に向けて各種デジタルツールの導入が盛んに進められています。

このような各種デジタルツールの導入が進められていく中で、作業所ごとに施工管理ワークフローに違いがあったり、各種デジタルツールの活用方法が統一しにくいことや、活用における新たなデータ収集や加工業務そのものが職員にのしかかり、変革を目的としたデジタルツールがなかなか定着せずに、導入が拡がらない・・加速しない・・その結果、効果はまだまだ限定的であるとの現状が浮かび上がってきています。

そういった課題を見据えて、我々トランスコスモスは、この施工管理プロセスの変革をいかに定着させていくのか・・という点に着目しています。この点が我々のミッションであると考えています。

何故定着しないのか?これは色々な解決すべき課題はありますが、課題を正しく捉える一つの視点として、業務プロセスの見える化が重要だと考えています。その視点とは施工管理職員が本来注力すべき事は何か?そしてワークフローにおけるどのプロセスなのか?そのプロセスはどうやって実行されているのか?こういった一連の業務プロセスを分解した上で、改めて全体俯瞰の目線で施工管理業務そのもののリソースの最適化を戦略的に見つめ直すというものであり、新たな施工管理体制の構築に寄与いたします。

我々のサービスの視点我々のサービスの視点

当社が長年蓄積してきた、ビジネスプロセスを改革していく一つの手段でもあるBPR(ビジネスプロセスリエンジニアリング)という考え方をいかにこの建設業界の現場に適用できるかを、お客様とともに追及してまいりました。この根幹にあるのがBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)というものであります。

BPOは、単に部分的に業務の代行をするものではありません。BPRという手法を活用しながら業務プロセスを分解し、施工管理職員のコア業務に必要な管理情報の作成や成果品の作成等のプロセスは外部リソースを活用して、職員のパワーを本来の施工管理業務に注力して頂ける環境を生み出すという戦略的な外部活用の在り方であります。

そこで我々トランスコスモスは、お客様の戦略的な外部活用を実現して頂くために、建築並びに土木領域において実際に施工管理の経験知を保持する人材を集結しました。

そしてこの施工管理ノウハウをベースに、お客様と同じ目線でサービス品質を追求していき本来の施工管理業務に集中していただくサービスが我々のご提供するConstruction Digital BPOです。

Construction Digital BPOとはConstruction Digital BPOとは

当社に在籍する施工管理経験者の現場ノウハウをもとに、施工管理職員の目線で施工管理のQCDSE領域を対象としています。

この各領域のプロセスを分解して、そのプロセスの中から施工管理職員のコア業務に必要な管理情報の作成や成果品の作成等のプロセスを抜き出し、当社センターにて一括処理致します。

また現場でお使いのBIM/CIMや各種クラウドサービス、そしてクラウドでのデーター元化とConstruction Digital BPOをシンクロする事により、細切れに点在するプロセスを繋げ、より効率性と品質を高めながら、施工管理職員のコア業務集中を全方位でご支援致します。
またプロセスの標準化を通して、全現場を網羅し各現場情報を集約する事で、全社的な改革目線での最大効果を狙うことが可能となります。

実際にサービスとしてご提供する管理情報の作成や成果品の作成等のプロセスはお客様の戦略的外部活用プランをもとにコーディネーションいたします。

その一例として・・・

品質管理においては、要求品質を確保するための
工事写真整理、検査表作成、出来形調書作成プロセス など

原価管理においては、適正な利益を確保するための
設計変更数量算出、資機材数量管理、業者レポート整理 など

工程管理においては、適正な工程を管理するための
施工図書管理、工程ドキュメントの更新、進捗レポート整理 など

安全管理においては、無事故無災害で工事完成するための
施工体制台帳作成、建設業法書類確認、新規入場者教育コンテンツ作成 など

環境管理においては、自然・周辺・職場に配慮した環境を整えるための
産廃実績集計、CO2実績集計、レポート作成 などの実績があります。

Construction Digital BPOの目指す姿Construction Digital BPOの目指す姿

最近では「Construction」の頭にInformaition(情報)を意味する「i」の頭文字を付けた「i-construction」という言葉が国土交通省をはじめ業界に浸透しつつあり、デジタルトランスフォーメンション(DX)やデジタルディスラプションといった言葉に象徴されるようにIoTやAIなどを総称とした「デジタル」による建設業のみならず社会全体の大改革が目前に近づいています。

こうしたIoTやAIは、社会インフラや建物そのもの(ファシリティー)があらゆるサービスに繋がり、あらたにコネクテッドファシリティーといわれるような繋がる社会基盤が形成されて参ります。
また社会や企業は、2050年の温室効果ガス排出ゼロに向けて、移動の脱炭素化、あらゆる建物の脱炭素化、スマートシティーに代表されるようなグリーンで災害に強いまちづくりに向けて本格的に動き出しており、まちづくりそのものにおいては、この繋がる社会基盤が非常に重要な位置付けになります。

そういった中で我々は、2050年に向けたエネルギーや環境、モビリティー、防災や社会インフラ領域の社会課題の解決に少しでも貢献すべく、社会インフラや建物を含めたまちづくりにおいて、BIM/CIMに関連するサービス「toBIMサービス」やジェネレーティブデザインによる自動設計、そしてこの「Construction Digital BPOサービス」を共に融合させて、新たなつくり手向けのサービスの構築を目指してまいります。

また現在グループ会社にてサービスをご提供しています防災・減災シミュレーションや環境アセスメント、エネルギーマネジメントサービスをIoTやAIにてリアルタイムに融合し、あらゆるファシリティーの情報を出し入れするアーバンデジタルプラットホームの構築を目指し、この近未来の新しいまちづくりにおけるつかい手(住民や、事業者、自治体等)にとって必要とされるリアルタイムでの防災減災、災害発生時の避難対策やエネルギーマネジメント、そして社会インフラの維持管理等にご活用頂けるような新たなサービス構築を目指してまいります。