#キャリアトーク

『エンジニアの価値を高めたい』小島 拓

『エンジニアの価値を高めたい』小島 拓

デジタルインタラクティブ事業本部 副本部長 兼 エンジニアリング本部 副本部長
小島拓さん

金子
金子

2005年にエンジニアとして入社し、現在デジタルインタラクティブ事業本部の副本部長であり、DECのエンジニアを統べるエンジニアリング本部の副本部長も兼任する小島拓さん。小島さんの“得意”を作るきっかけとなった案件や、エンジニアという仕事に対する熱い思いを伺いました!

目次

中途半端にせず、とにかくやり切る

―小島さんがビジネスで得意とすることはありますか?

得意…難しいなぁ…。得意というか、これまで僕がやって来たこと、と言う感じで言えば、“推進すること・実行すること・交渉すること”ですかね。何事も中途半端に終わると言うことは無くて、とにかくやり切る。少なくとも、どこかのゴールにたどり着くということをやって来ています。相手が求めている本質を見極めつつ、結果、やらなきゃいけないことを導き出して、推進して実行する。そういうことが得意かもしれません。

今は日々設計したり、コードを書いたりテストしているわけではないのですが、元々エンジニアだったので… エンジニアの気持ちがよく分かるので、エンジニアさんがどんな視点で物事を見ているのか、察しがつくんです。なので、例えば開発のプロジェクトで要望を出す側と開発側のコミュニケーションが上手く行かない時は、間に入って双方にとって必要な情報を整理したり、視点や思考の溝を埋めることも得意かもしれません。誰かと誰かを繋いだり、改善のためのアイディアや、手法を渡した結果うまく進みだすと、役に立てたかな、僕のやってきたことに価値があったかなと思います。

小島さん画像
得意なことを聞かれて悩む小島さん

エンジニアの枠を飛び越えた案件で見えてきたもの

―自分の“得意”を作るきっかけになった仕事はありますか?

そうですね。2005年にエンジニアとして入社して、5~6年目頃にオフラインを含むかなり大掛かりなプロジェクトがあって。そのプロジェクトの一部である、Webサイトやアプリ開発等の開発側のプロジェクトマネジャーを担当したんです。お客様にとって本当に重要な一大プロジェクトで、関係企業も多く、承認フローも数段階、リリース時にマスの展開も絡む納期必須の案件でした。

多くの関係者との間で滞りなく進めるために、合意形成するにはどうするべきか、落としどころはどこなのか。常に思考を巡らせる感じでした。そんな状況で、進行するうちに開発要件は増え、担当範囲がオフラインにも広がったり…求められるものが、Webエンジニアの枠を飛び越えていたというか。プロジェクト全体を俯瞰した関係者とのコミュニケーション、進行管理が重要だったんです。その案件での経験が、今の自分の一つになっているなという気がします。僕の視座を上げてくれた案件でした。

小島さん画像

―逆にビジネスで苦手なことはありますか?

0の状態から何か新しいものを生み出すと言うのは苦手で、誰かの“こうしたい”という思いとか“これに困ってる”とか、ぼんやりでもあればそこから膨らませることは出来ます。

本部長の所さんは0から新しいものを生み出せる人なので、今は所さんのアイディアをテクノロジーでどう実現するか、一緒に挑戦している時が楽しいですね。それぞれの得意や苦手を理解してチームで仕事をすることで、全体の生産性を上げられると考えています。

案件を通じて社会を支えるやりがいのある仕事

―エンジニアとして働く視点で、DI事業本部の魅力的なところってどこですか?

お客様のビジネスに影響を与えるシステム開発や、お客様企業を通して、世の中の人達が日々使うようなサービスに関わることができるのが、魅力の一つだと思います。DI事業本部のお客様は誰でも知っているような企業がほとんどで、入社したメンバーが「自分が使ってたサービスをトランスが作ってたって知らなかったです」と言うこともよくあります。社会になくてはならない仕組みを作って運用することで、案件を通じて社会を支えることになる。そこには大きなやりがいがあります。

お客様は業界も業種も様々で、受託案件だけでなく、自社プロダクト開発や社内向けの開発、新事業を作るための開発部隊もいます。多種多様な開発手法やノウハウに触れることが出来るので、縛りがなくスキルアップ・キャリアアップにも良い環境です。DI事業本部だけではなく、他部門にも専門スキルを持った優秀な人達がいてくれるので、協力しながら一人ではできないようなこともチャレンジ出来ますし、なんでもやらせてくれますよ。

逆に「自分はチャレンジしたいわけじゃないけれども、インターネットに関わる仕事がしたいんです」っていう方もいますよね。僕がマネジメントやチームビルディングするにあたっては、その人となりを大事にしたいというか、その人の気持ちをまず受け止めたいと思っていて。性格や価値観、個人の事情を尊重しますし、それぞれが輝く場所が必ずあると思っています。やりたいことが見えていないという方も、ここには色んな人がいて、色んなお仕事があるので、入ってみると進みたい方向性が見えてくるかもしれません。

小島さん画像
良いメンバーに恵まれていると話してくれた小島さん

あとはエンジニアに限らず、トランスコスモスって基本的にお客様やお仕事に対して真面目な人ばかりで、みんな良い人なんですよね。例えばゴールに向かって走らなきゃいけない状況で、みんなで個をフォローアップし合うというか、偉い人も若手も一緒になってみんなで走っていくというか。そんな空気があると思います。だから、記憶に残っている案件を振り返ると、“あの人達とやれて、楽しかったな”と、一緒にやった人達の顔が思い浮かんだり。いつも周りの人に恵まれてきたなと感じます。ここで働いている人の良さも魅力ですね。

エンジニアの価値を高めたい、エンジニア=裏方ではない

―今後のキャリアイメージはありますか?

自分自身のキャリアと言っていいのか分からないのですが、エンジニアの人達の価値を高めていきたいですし、やらなきゃいけないと思っています。

DI事業本部にはたくさんのエンジニアがいて、お客様の大切なサービスを日々支えてくれています。でも、エンジニアの功績って表に出にくいんですよね。トランスコスモス自体が、案件で社名を出したり前に出ていかない会社ですし、DI事業本部のエンジニアがどんな存在なのか、分からない人が多いと思います。「トランスコスモス=エンジニア」というイメージも無いと思うんです。

僕がエンジニアの時代は、とにかく仕事量は多いし残業は当たり前で。会社で徹夜も珍しくなくって、みんなで毎日朝までやって途中からバタバタ寝てくとか…サーバーを抱えてタクシーに乗って、ラックに設置したりもして。まさに裏方仕事でした。自分自身も裏方という認識だったんですが、今は技術も進歩してサーバーを持ち運ぶ必要もないし(笑)、オーバーワークにならないように、体制を組んで案件を管理しています。もう「エンジニア=裏方」の時代ではないんですよね。

今の時代、事業やインフラの根幹はテクノロジーで、それを扱えるエンジニアの人達がいないと成り立たない。根幹を作って支える人達が本当に重要で、もっとエンジニアが尊敬されるような、魅力のある職業だということを見えるようにしていきたい。エンジニアとしてのキャリアがある人にも、未経験の人にも「DI事業本部のエンジニアになってみたい」、「DI事業本部のエンジニアって面白そう」と言ってもらえるような状況にしていきたいです。

エンジニアの存在が前に出て、正しく評価されるようにしていかなければいけないと思っています。

小島さん画像

これまでエンジニアとして数々の開発案件をこなし、今はエンジニアを統べる組織のリーダーとして活躍される小島さん。エンジニアの価値を高めていきたいと語る姿に、とても強い意志を感じました!!次回も気になるアノ人のキャリアに迫ります!どうぞお楽しみに!

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