#キャリアトーク

『アイディアを具体的な形に落としていく“畳み役”』康田 潤心

『アイディアを具体的な形に落としていく“畳み役”』康田 潤心

MC(マーケティングコミュニケーション)統括部 副統括部長
康田潤心さん

金子
金子

MC統括部で1,000名を超えるメンバーをマネジメントしている康田潤心さん。どんな状況でもクールに業務をこなす姿に、デジタルインタラクティブ事業本部(以下、DI事業本部)でも憧れる人は数知れず!
そんな康田さんの知られざるビジネス思考に迫りました。

目次

アイディアを具体的な形に落としていく“畳み役”

―康田さんがビジネスで得意とすることはありますか?

一言で言うと、“風呂敷を畳むこと”が得意かなと思っています。風呂敷を畳むって言うと、物事をシュリンクするようでネガティブな印象もあるかもしれないですが、クライアントのプロジェクトでも、社内の組織運営でも大切なことだと感じています。どんなビジネスシーンでもアイディアを生みだしていく人と、そのアイディアを具体的な形にしていく人、どちらが欠けても上手く行かないと思うんです。私はこれまで後者の役割を担うことが多くて、アイディアを実現するために生じる障壁や課題の洗い出し、それらを解決するためのステップを明確にして、個々のタスクレベルに落としてファシリテートしていく。そういった“畳み役”が得意かなと思います。畳んだその先を意識して、良質な結果が出るようにプロセスを構築します。

畳み役をやる上で、私自身負けず嫌いな性格なので、どんなアイディアに対しても「出来ない」とは言いたくないんです。クライアントから無理な相談があっても、基本的には断りませんし、とにかくやれる方法を突き詰めます。自分から白旗を上げたことは記憶の限りないと思います。ただ、中にはリスクが大きすぎたり、実行しても効果が無いこともあったりするので、受けるべきではないと判断することもありますが、「出来ません」ではなく、他の選択肢を考えてメリット・デメリットを提示し、クライアントと進むべき道を見出しています。

康田さん画像

失敗から学んだ、タスクの“その先”を見る意識

―自分の“得意”を伸ばすきっかけになった仕事はありますか?

若い時は負けず嫌いの性格が仇となって、突っ走って失敗することもよくありました。その中でも一番の失敗が、今の得意を伸ばすきっかけになったと思います。
入社して5年目くらいの時、大型案件でプロジェクトリーダーを担当したんです。その当時はまだ経験したことがなかった規模の案件で、複数の部門が携わり、社外のベンダーも含んだ制作体制が組まれました。私はとにかく自分の担当範囲を完璧にこなすことに集中して、担当範囲以降の工程についてはあまり意識していませんでした。無事にやり遂げたつもりだったのですが、自分の担当範囲しか見ていなかったために、後続のシステム開発フェーズで多くの手戻りを発生させしまいました。

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自分の役割や目の前のタスクに捉われすぎて、プロジェクトの全体像が見えていなかったんです。当たり前ですが、お客様からするとトランスコスモスにシステム開発も含めてすべて任せているわけで、私の担当範囲だけできていればいいということではなかったんですね。“トランスコスモスとして”高品質なサービスを提供する、という意識が足りていなかったんです。この件でタスクのその先を意識するようになりましたし、その意識を持つことで自然と視野が広がり、視座も高くなったと感じます。畳み役として成長できたのも、この経験での気づきがあったからです。

苦手は割り切り、得意な仕事を楽しむ

―反対にビジネスで“苦手”なことはありますか?

大きな方針を打ち出したり、イノベーションを生み出すことが苦手かなと思います。苦手を克服できずに思い悩んだ時もあったのですが、トランスコスモスにはそこが得意な人が大勢いるんですよね。ある時期から、「そこは得意な人に任せよう!」と割り切るようになりました。私にとっては、自分では思いつかないアイディアを自分の力で形にしていく、というプロセスが刺激的で楽しいです。この楽しさは、イノベーションを生み出す人がいて、実現できる技術や組織力があるトランスコスモスだからこそと感じています。

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役割を全うしていく中で見つけた、自分の得意や強み

―チャレンジしたいことや、今後のキャリアイメージはありますか?

私は元々将来こうなりたいとか、具体的なキャリアイメージがあって、ここまで来たわけではなくって。その都度与えられた役割を全うしていく中で、自分の得意なことや強み、やりたいことを見つけながら成長してきました。メンバーをマネジメントしていく中でも、「役割やミッションが人を育てる」ということを経験を通して実感しています。なのでメンバーにはたくさんのチャンスを与えて、成長できる機会を作りたいと思っていて、今期は特にジョブローテーションやジョブポスティングに力を入れています。チャンスは全員に均等に与えられて、それを掴んでものにするのはメンバー次第。本当にやる気があって、実力があるメンバーをどんどん上に引き上げていく。そんな環境づくりや、仕組みづくりをこれからもどんどんやっていきたいです。それが結果的に組織力を上げることに繋がっていくと考えています。

DI事業本部の魅力は「人」、支え合い切磋琢磨できる関係性

―康田さんが思う、DI事業本部の魅力はなんですか?

やっぱり人が魅力ですね。社員同士の絆がしっかりしている組織だなと感じていて、目標に向かって一致団結して向かって行けるところや、困っている時は仲間や上司に相談しやすい雰囲気があると感じています。それに本部内に様々な分野のスペシャリストがいるので、何があっても大抵のことが解決するんですよね。コロナ前で言えば、困った時はフロアを見渡して「あの人なら知ってそうだなぁ」って人に声をかけると真剣に解決策を考えてくれたり、詳しい人に繋げてくれたり。今はリモートワークが中心なので、フロアで直接相談することも少なくなりましたが、その分Slackやバーチャルオフィス内で気軽に声を掛け合えるようになりました。拠点の壁も無くなって、広範囲から情報を集めやすくなりましたし、連携もしやすく、より集合知を活かせるようになったと思います。

あとは、新しい情報への感度が高いメンバーが多いんです。最新のトレンドとか、技術情報を自主的に共有してくれるので、切磋琢磨できる関係性があるのがいいですね。

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―DI事業本部の仕事に興味がある方にメッセージをお願いします。

トランスコスモスは大手のお客様の案件が多くて、求められる要件が複雑なことも多々あります。そんな中で自分自身の知見を活かしたい、新たな領域にチャレンジしたいという方にとっては、刺激的で楽しく成長できる環境です。具体的な目標やキャリアイメージがない方もいると思いますが、私自身も色々な業務を経験していく中でやりたいことを見つけながらここまで来ました。少しでも興味のある分野にチャレンジして、業務の中でやりたいことを育てていくのも良いんじゃないかと思います。お客様の業界も多岐に渡り、案件数も業種も幅広いので、働きながら“この道に進みたい”と思える仕事が、トランスコスモスならきっと見つかると思います。

康田さん画像

最後に「仕事でやりがいを感じる時はいつですか?」と聞いたところ「困っているメンバーから頼られた時」と答えてくださった康田さん。高いマネジメント力と共に、強いリーダーシップを感じたインタビューでした。次回も気になるアノ人のキャリアに迫ります!どうぞお楽しみに!

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