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Analytics Service

アナリティクスサービス

北出 大蔵(きたで だいぞう)

2002年入社
トランスコスモス株式会社理事、アナリティクス本部本部長、
トランスコスモス・アナリティクス株式会社取締役CMO

2002年トランスコスモス入社以降、CRMやCX領域を中心とする調査・分析やデータ・AI活用の推進に従事。Contact Center World Award2006で世界最優秀賞受賞。2016年に「消費者と企業のコミュニケーション実態調査」を開始。現在、本社CX事業統括のアナリティクス本部長とともに、2012年に設立した専門子会社トランスコスモス・アナリティクスのCMOを兼任。

次世代に向けた生産性革命を起こす
そのためには“ヒト”と“AI”が共に成長することが必要

より速くより多くの「改善」を生み出すエンジンになる

トランスコスモスのコーポレートビジョン「People & Technology」にあるように、当社の業務は人と技術の融合で成り立っているビジネスです。
これまでのアウトソーシングビジネスはヒトに依存する領域が多かったのですが、人件費の高騰や人口構造の変革といった世の中の構造変化が起こっている中で、ヒトの頑張りと成長にだけ頼って戦うビジネスモデルでは限界があります。
一方でシンギュラリティという言葉から分かるように、ヒトだけでなく、AIもデータから学ぶことで成長し、その成長力はヒトを超越しはじめています。
わたしたちアナリティクス本部は、データを活用することでヒトとAIが共に学習する組織を作り、その成長力をバネに、事業を拡大していくようなビジネスモデルに変革していかなければならないと考えています。
そのためにより速くより多くの「改善」を生み出し、現場の生産性を飛躍的に向上するエンジンになる。それがわたしたちの役割だと思っています。

誰もが納得する看板メニューの開発へ

データやAIの活用を推進していくにあたり 、あれもこれも手広くやるのではなく、事業の核になるテーマやすべてのサービスに共通した業務プロセスに集中し、挑戦と学習を繰り返し、改善ノウハウを蓄積していきたいと考えています。
当社は様々な事業を展開しており、わたしたちアナリティクス本部も同様に、調査や分析、ツール導入などの様々なサービスを取り扱っています。
アウトソーシングビジネスという特性上、個々のお客様 になるべく寄り添い、お客様のニーズに応えていくことは重要なのですが、毎回カスタマイズ対応を続けていては、ヒトとAIも学習効果が発揮できず、スピードや生産性の向上ができません。
例えば、カツ丼が美味しいお店はカツ丼のみで勝負できるじゃないですか(笑)。わたしたちは提供できるメニュー(サービス)はたくさんあるし、選択肢の多さが魅力ではあるのですけど、誰もが納得し満足できる超定番の看板メニューを作っていく必要があります。
看板メニューを作るためには、市場の変化や顧客ニーズの変化に敏感に対応し、お客様はもちろんエンドユーザーや運用現場にも共感を得られているか、納得感やメリットを出せているか、という点を常に考えていかねばなりません。
お客様や現場のニーズから大きく乖離してしまうと、どんなサービスを開発してもサクセスは得られません。お客様や現場の生の声を聞き、問題の真因や急所となる課題を正しく捉え、素早くサービスの開発・改良に活かしていくことが、今後ますます重要になると考えています。

データ活用に不可欠な「コミュニケーション」

現場やお客様のニーズに敏感に対応するためにも、今まで以上にメンバーのコミュニケーションスキルやコンサルティングノウハウを高めていく必要性を感じています。現状を正しく捉え、課題を切り分け、複数の解決策を検討し、優先度をつけて取り組むといった能力は今後も必要不可欠です。
例えば「入電数の予測をしてください」と言われたとして、それを予測したからといってお客様の悩みは本当に解決するのでしょうか?最新の分析技術で、その予測精度を高めることができたとしても、現場の生産性やお客様企業の収益、消費者の満足度は改善するのでしょうか?
現場やお客様の声をそのまま真に受け、相手の目的や課題を理解せず手段だけを提供していても、それは本質的な改善にはつながりません。
お客様の課題は何か、どういう判断基準で意思決定するのか、分析結果によってどういった改善効果や価値を見出すのかを考える姿勢を大事にしています。こうした考え方は、メンバーには口酸っぱく伝えていますが、もっともっと強く浸透させていきたいです。

「分析力×現場力」で成功体験を創出する

データやAIの活用というと、とかく技術や手段が先行しがちですが、まずは「現場力」 を高めることが不可欠です。
ここでいう現場力とは、「問題をロジカルに構造的に捉え、業務のプロセスを可視化し、意思決定の基準を明確化し、安定してミスなく回す運用方法や改善策を考えて実行し、効果測定と結果検証をして改善して続ける」ことです。こうした過程を経てはじめてそこにデータやAIを導入し、どう活用しどんな成果を生み出すのかを考える前提条件がそろいます。
世のデータ・AI活用が思うように進まない理由は、技術力だけではなく、こうした現場力が十分でないことに起因していると考えています。
当社の運用部隊は様々な分野でこの現場力を有しています。そこにわたしたちアナリティクス本部の専門家が持つ「分析力」を掛け合わせることで、より速くより多くの改善を生み出し、成功体験を創り出す原動力になれると信じています。

「世界最速のカイゼン」への挑戦

以上のような考え方と取り組みの先にあるビジョンとして、わたしたちはデータの力で「世界最速のカイゼン」を提供する組織になりたいと、僭越ながら本気で思っています。そのためには、変化に対して失敗を恐れず挑戦すること、また成功でも失敗でもそこで学んだことを次に活かせることが成果だという考え方を大事にしたいと思っています。
幸い、 当社にはさまざまなデータやテーマが転がっています。Webやコールセンターなどの多くの現場で、自分たちの考えや最新の技術を試し、調査や分析の成果をアクションにつなげていく環境があります。
わたしたちの役割と目指す姿は、良い調査・分析をして終わりではありません。わかりやすいレポートやプレゼンを披露して終わりでもありません。大切なのは、そこから良い改善結果を生み出し、成功体験を創り出すこと 。そこまでコミットすることではじめて、われわれのサービスが、現場の生産性やお客様の収益、消費者の満足と豊かな体験につながるのだと考えています。
「People & Technology」という当社の創業の原点を軸としながら、現場力の強みを活かし、最新のデータ・AI活用技術で改善を高速化し、生産性革命のエンジンになっていくのが、わたしたちの役割だと信じています。そうした思いに共感し、一緒に「世界最速のカイゼン」に向けて挑戦し、成長していきたいと思える仲間と働くことができたら本当にうれしく思います。