多様な視点をもって最適な環境を構築し、お客様企業がより満足できるサービスを提供していく

- 佐藤 昂亮EC物流マネジメント
- 2016年4月入社
明治学院大学 国際学部 国際学科 卒
現在の仕事内容
新卒で入社し、MVNO(スマートフォン)の事業に参加することになり、携帯電話に挿入するSIMカードの加工および出荷作業を行う事業所に配属となりました。そこでは、出荷対応件数が多いうえにお客様企業からのご要望や求められるレベルが高く、現場の疲弊による作業トラブルが多発していました。そこで、新入社員ではありましたが事業所の業務品質の立て直しのため、品質管理チームの一員にアサインされました。ノウハウもないなかで、問題点や課題を収集しながら、タスクをリスト化したものを活用し、作業トラブルを未然に防ぐチェック体制を構築しました。その結果、トラブル撲滅を実現し、お客様企業より感謝状を頂くまでの取り組みに発展いたしました。品質が安定した後、実際に作業をする作業者からチームリーダー(現場管理者)の経験を経て、1年後にはスーパーバイザー(中間管理職)になりました。これまでの品質管理で培った経験を活かして、お客様企業からのご依頼の要件を調整し、トラブルが発生しないよう納期の調整や要件の確認等を行い、サービス提供に努めました。スーパーバイザーとして1年間活動した後、他のMVNO事業の責任者に抜擢されました。サービスに携わるメンバーやサービスの収益性のマネジメント、システム要件の改修、お客様企業との折衝など多岐に渡って活動しています。これまではMVNOの事業に携わる機会が多かったのですが、2020年にはスポーツアパレル事業のサービス責任者に就任し、現在は複数のサービスの責任者を努めております。MVNOとスポーツアパレルでは、一見すると共通項はありませんが、お客様企業にサービスを提供するという観点では類似点が多く、今まで培った経験を活かして品質の良いサービスを提供できていると自負しています。直近では高級時計を発送するサービスのローンチに携わりました。無事サービスインを果たし、サービスイン当初は実現できなかった要件をお客様企業と検討し、サービス提供に向けて社内で調整を始めております。
キャリアステップ
- 入社1年目
- MVNO事業において品質管理チームに配属。
- 入社2年目
- スーパーバイザーになり、お客様企業との調整や業務の進捗管理を行う。
- 入社3~4年目
- MVNO事業において事業所責任者となり、事業所の運営をする。
- 入社5年目
- スポーツアパレル事業において事業所責任者となり、事業所の運営をする。
- 入社6年目
- 時計事業のサービスローンチに携わる。
01 私を成長させてくれたプロジェクト契約見直しに関する活動を通し、多様な視点での調整力を身に付ける

初めて責任者を任されたMVNO事業のサービスでの出来事です。責任者として配属されてから数年後、お客様企業より提供サービスを変更するとの方針が出されたため、契約見直しに関する提案・交渉活動が始まりました。他部署の方々や上長と連携し、一丸となって当社の提案がお客様企業にご満足いただけるよう検討を進めました。当社の収益性を確保しつつ、事業所体制の変更や体制変更に伴うご請求方法を変更する旨をご提案差し上げ、契約の見直しに合意いただき、案件継続となりました。この活動の中で意識したことは三角形です。当社(収益制)・現場(SIMのアクティベーションと発送を実際に行うメンバー)・お客様企業(コストに見合ったサービスの継続)の3つの視点からなる三角形をイメージし、各視点のバランスが崩れない綺麗な三角形になるよう心掛けながら、各セクションで調整を実施しました。収益性の担保においては、サービスを運用するにあたりかかっていたコストを全て洗い出し、お客様企業の負担とならないような請求形態を試算し、構築しました。現場という視点では、体制を変更した際にサービスレベル(品質/納期)を維持して無理なく対応できるか幾度となく議論し、体制変更を実施しました。お客様企業の視点も考慮し、サービス継続に対して先に記載した2点をご提案し、トランスコスモスの経営の基本理念である「お客様の満足の大きさが我々の存在価値の大きさであり、ひとりひとりの成長がその大きさと未来を創る。」を実現しました。本件の実現にあたり成長したことを上げるときりがありませんが、収益の試算をするための考え方やexcelのスキルなどの細かい部分から、大きな枠組みでは「社内・社外との調整力」が身に付き、成長したと思っています。
02 仕事のこだわり「コミュニケーション」を大切に、「すぐやる」ことを意識する

私が仕事をする上で最も大切にしていることは2点あります。
まず1点目は「コミュニケーション」です。世間話やミーティング、提案などコミュニケーションには色んな粒度があるかと思います。相手と会話するということは、文字に起こすと簡単に聞こえますが、自分が意図していることを相手にしっかり伝える点では中々難しいことです。お客様企業から新しい要件を頂き、社内で認識のすり合わせをし、一つの意見を纏める際に認識齟齬があってはなりません。殆ど毎月実施している部下との面談での、「今何が大変か」「何が楽しいか」「今後どうしていきたいか」などの会話は、チームとしてサービスを提供するうえで大事なことです。仕事上、コミュニケーションがいかに大切かという例を列挙するときりがありません。会話という一つの手段を最大限に有効活用するために、自分が伝えたいことを明確にすることや、相手の意見をきちんと聞き一歩踏み込んで、どんな心情で発言したかをくみ取ることを意識しています。
次に大切にしていることは「すぐやる」ということです。以前、役員の方からご講話を頂く機会があり、仕事で一番意識していることは何ですかと伺ったことがあります。その方が仰っていたのが「すぐやる」ことです。沢山のタスクを持つなかで、効率化を図るために様々な手法を取り入れたが、「すぐやる」ということが仕事を上手く回す上で一番効果的だったと仰っていました。家事に置き換えて考えてみてください。晩御飯を食べた後にお皿を洗うことを後回しにし、だらだらしながら携帯をいじって、結局見たかったドラマが見れなかったという経験があるのではないでしょうか。めんどくさいこと=お皿を洗うことをすぐにやっておけば、気持ちに余裕ができて携帯もドラマも見ることができた可能性が高かったと思います。仕事においても全く同じことが言えます。少しめんどくさいなと思ったタスクを後回しにするのではなく、少しでもいいので唾をつけることで、時間がかかるタスクをする際に幾分か気持ちが楽になります。あまりにもシンプルなことで私も最初は拍子抜けしましたが、実際に「すぐやる」ということを意識して仕事に取り掛かったところ、目に見えて効率改善されたので、意識して試す価値は多分にあると思います。
03 トランスコスモスをこうしたい!より社員を大切にする会社、既存のサービスをより良くする会社にしていきたい

私はトランスコスモスを「より社員を大切にする会社」、「既存のサービスをより良くする会社」にしていきたいと考えています。
1つ目の「より社員を大切にする会社」についてです。会社にとって最も大切な要素は紛れもなく、社員であると思います。時代の流れとしては、IoT化が進んでいますが、IoTに頼るといっても、やはり限界があり、実際に人が手を動かさないと成しえないことが沢山あります。通常の倉庫作業であれば、商品の個体管理や特殊作業はありません。しかし、自身が管理している配送案件では、一つ一つの商品を個体管理したり、配送する前にひと手間加える特殊な要素が多くあったりと、携わっているメンバー各々に専門的な知識が求められます。専門的な知識を最初から持って入社したメンバーは少なく、業務を遂行する中で培ってきました。そんなメンバーは会社にとってかけがえのない存在であり、複雑な要素が絡む案件をこなせることは、他社と比較しても大きな強みだと考えます。対応する案件の専門性が強いあまり、チーム内でのローテーションが上手くいっていないと感じる場面があります。スピード感のある業務の引継ぎができる環境作りを強化し、お客様企業に提供しているサービス品質を落とすことなく、メンバーが新しいプロジェクトにチャレンジする機会や出世できるチャンスを増やして、社員に還元できる、社員をより大切にできる会社にしていきたいです。
2つ目は「既存のサービスをより良くする会社」についてです。先に記載した内容と通ずる箇所がありますが、プロジェクトに携わっているメンバーのローテーションを活性化することで、新しい風、新しい考え方をチームに取り入れて、既存のサービスをブラッシュアップし、お客様企業がより満足できるサービスを提供できたらと考えています。
- 学生へひとこと
- 入社してからは、自分が学んだこと、身に着けたことを言語化する癖をつけておくといいと思います。
トランスコスモスの社風として、どの部署にも関わらず、若手にどんどん仕事を任せる風潮があります。先輩社員の方々にご支援いただきつつ、任されたことや目の前のことを一生懸命頑張っていると、時間があっという間に過ぎ、知らない間に色々なことができるようになっていると思います。それ自体は悪いことではないと思いますが、自身の経験談として、いざ我に返って自己分析をしたときに何ができるのかを上手く表現できないまま、上司から多大な評価を頂いたことがありました。自己評価と他者評価にギャップがあり、どちらが正しいか悩みました。今は客観的な評価である上司の評価が正しかったと思います。自身の立ち位置を理解するという意味でも、普段から何ができるようになったかを言葉で表す癖をつけておくと、悩んだ時の頭の整理にも役立ちますし、揺ぎ無い自信につながると思います。また、できることを明確化しておくことで、自分をアピールすることもできますし、足りない部分の見える化もできますので、上司の視点でも何を教えるべきか適格な判断をすることができると思います。1年後2年後の自分へのご褒美だと思って、言語化することを意識してみてください。
トランスコスモスは来るものを拒まない、寧ろ大歓迎な社風ですので、主体性をもって様々な課題にチャレンジ頂けたらと思います。
