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未来のビジョンをお客様に共有するために、ひとりひとりがチャレンジできる会社でありたい

木村 麗蘭
木村 麗蘭グローバルビジネス
2008年4月入社
グローバル事業統括 米国事業本部 TCA課
東洋大学 社会学部 社会学科 卒

現在の仕事内容

現在の仕事内容

日系企業のアメリカ進出や現地日系企業の事業支援をしています。

トランスコスモスアメリカでは、例えば日本のメーカーが”商品をアメリカで販売したいがアメリカにまだ拠点がない”といった場合に、メーカーの代わりに商品をアメリカでお預かりし、ECサイトやAmazonで販売したり、オンライン以外も含めて小売店での販売交渉、購入後のカスタマーサポート、返品交換対応等をメーカーの代わりに行っています。そのためにECサイトを制作したり、インフルエンサーや記事広告、PR、Facebook/Instagram、Google等を使ったマーケティングの立案・実行、コンタクトセンターの運営、倉庫や出荷のオペレーション管理が必要になります。

私は入社してからの約6年間は日本で広告運用の経験をしました。現在はその経験を生かし、マーケティングや売れるための仕組みづくりに関わる業務をメインとしています。その他、日系企業とアメリカ現地メンバーのブリッジとしてサポートもしています。サポート対象は、クライアント向けの提案やクライアント既存事業の課題発掘・コンサルティング、プロジェクト立ち上げ時期の業務整理、既存プロジェクトの課題解決など様々です。またサポートの関わり方も、現地メンバーの背後でロジック補強や日本的な説明方法をアドバイスをすることもあれば、直接クライアントと話をしながら課題解決の糸口を見つけるといったケースもあります。

各分野での専門知識も必要になりますが、メインの仕事は円滑なコミュニケーションをつくることだと考えています。なぜなら商習慣と思考の違いがあるからです。アメリカに限らず、海外の仕事をしていると往々にして直面します。クライアント担当者にとっては法律も商習慣も違い、暗中模索ともなりかねない環境を、いかに私たちの知識・経験を事前に伝えることでストレスフリーな場にしていくかということが大切だと思います。一方で、現地メンバーが現地商習慣では当たり前と思って進めていることや、良かれと思って変更したことも、日本の通例には合わず、事前説明不足や対応する順序の違いで、トラブルになることもあります。そういったトラブルを未然に防ぐことも、日系企業のトランスコスモスがアメリカでの進出・事業拡大を支援する価値だと考えています。

キャリアステップ

入社1~3年目
基礎研修を受けた後、リスティング広告のオペレーション課を経て、入社1年目の秋頃にプランニング課に配属される。ゼロからのアカウントの立ち上げや提案書づくりに苦戦。ただし、この時に踏ん張りが後に実を結び、念願の旅行案件や複合案件アサインに繋がるだけでなく、海外でのゼロからのオペレーション構築、未経験者を含むマネジメントに活きる。
入社4~6年目
複合案件にアサインされ、チームリーダーとしてマネジメントも経験するようになる。毎月お客様企業の売上が伸びていくのと連動して広告予算も伸びていく快感を味わう。所属はリスティング広告部門だったが、複合案件ゆえにサイト制作や調査部門等とも関わり、縦割りだけれど繋がっていく組織の大きさに感動。ロールモデルとも出会う。
入社7~9年目
海外事業へ異動。タイへ駐在し、現地ジョイントベンチャーの設立・運営に携わる。ASEANの出資先企業支援と投資検討、タイEC事業の事業計画などを経験。日本語でも意味が分からない言葉が飛び交い、英語よりもMBA書籍を読み漁る日々。会社設立後は、現地副責任者としてタイ人40人との生活。仕事に対する価値観や商習慣の違いに奮闘するも、メンバーに支えられひとつひとつ解決していく。タイにおけるマーケティングとEC会社としてのマーチャンダイジングを経験。
入社10~12年目
海外拠点の支援部門へ異動し、日本に帰任。出張の日々が続く。アメリカ、マレーシア、ベトナム、台湾の拠点を中心に、既存プロジェクトの課題発掘・整理や、部門立ち上げ、オペレーション構築、採用等に携わる。日本における海外サービスの営業支援やアメリカのツールを日本部門で導入するなど、何かしらきっかけを見つけては日本国内部門と海外拠点を繋ぎ、相互理解と共に拡大する場づくりを狙う。
入社13年目~
米国事業本部へ異動し、部長に就任。既存プロジェクトの支援や新規提案の傍ら、事業としての中長期計画などに携わる。LAとの時差対応に合わせて、夜型人間が朝型に。

01 私を成長させてくれたプロジェクト複合案件での他部門との連携で、自分の世界が格段に広がりました

私を成長させてくれたプロジェクト

入社4年目で参画した旅行会社の複合案件が、それまでオンライン広告だけだった業務範囲をぐっと広げてくれました。入社時に配属されたのは日本国内をマーケットとしたリスティング広告の部門で、当時はGoogleでどのようなキーワードが検索された時に、どういった文章で広告を出すか、いかに購入率・費用対効果を高めるかということばかりを考えていました。学生時代はリスティング広告という言葉すら知らなかった私にとって、Googleの仕組みや公開されない情報の中で自分なりの解釈や経験でコツを掴み、改善できることは非常に楽しかったのですが、好奇心旺盛な私は周りの世界も見てみたくなっていました。そこでアサインされたのが、ある旅行会社のインターネット上のすべての売上に関わる業務をトランスコスモスが引き受けるという複合案件でした。リスティング広告以外のオンライン広告はもちろん、バナー広告のデザイン、ウェブサイト、メールマガジン、ユーザーの調査やそれら全体のコミュニケーションプランと多岐にわたりるプロジェクトでした。

この案件を契機に、リスティング広告の部門に所属していながら、広告をより効果的にするためにリンク先のサイトにはこういう機能をつけて欲しい、広告の訴求メッセージを開発するために、メールマガジンでアンケートを実施したい等と、幅を広げていきました。他部門の先輩方は、専門外の私の相談にも耳を傾けてくれ、各部門の知識を惜しみなく教えてくれました。また、社内だけではなくクライアント担当者も旅行商品の作り方や業界の通例などを教えてくださり、機関紙との連動やオンライン専用の商品開発をするといった取り組みからも多くを学ばせて頂きました。この時に垣間見ることができた、ウェブサイトのUIデザインとは何か、購入時の決済や基幹システムとのつなぎこみ、商品管理、広告だけではないオフラインも含めたマーケティングの設計、どのように収益拡大していくかといった工程・知識ひとつひとつが、その後携わるECや事業計画の基礎を作ってくれたと考えています。同時に、プロジェクトマネジメントや商品企画、事業運営も学ばせて頂きました。

もともと、広告と調査に興味があり、クリエイティブな、その道のプロフェッショナルと一緒に働きたいという希望と、マーケティングリサーチからプランニング、サイトや広告の制作・実行、その後のカスタマーケアまでできる会社という点に惹かれて入社したため、全ての工程に携わることができた念願のプロジェクトでもありました。

02 私のチャレンジ精神与えられたチャンスがどんなにチャレンジングでも逃さず掴む

私のチャレンジ精神

まずは飛び込んでみる。宣言してみる。この2つに尽きるのではないでしょうか。

入社して一番のチャレンジは、入社6年目のタイ駐在でした。これまでとは全く異なる業務内容で、また留学経験もなく英語が流暢でもない私に、大きなチャレンジをさせてくれた当時の上司と、受け入れてくれた方々には感謝しかありません。海外旅行が好きで、学生時代はいわゆるバックパッカーでした。ボランティアキャンプに参加してホームステイをしてみたり、社会人になってからも年に2-3回は海外に出かけました。そのうちに住まなければ見えない世界もあるのではないかと考えるようになっていました。

そんな矢先に、「バンコクに住んでみる気はあるか?」と声をかけてくれたのです。理由を聞いたところ、毎年2、3回海外を旅行していることや、日頃の行動から海外のイメージがついていたようです。さほど意図していなかったのですが、自分のキャラクター作りは重要で、こういう時に役立ちます。この時「考えます」と言うこともできたのかもしれませんが、私はその場で「はい」と即答しました。現在は様々なサービスを海外で展開していますが、当時はコンタクトセンターやBPOサービスが中心で、デジタルマーケティング業務に携わる私が入る余地はないと諦めていました。万が一ポジションがあっても、留学経験など候補になる要素がないと考えていたので、目の前のチャンスを逃さないことしか頭になかったのです。

もちろん、結果としてタイ駐在は非常にチャレンジングなものでした。しかも、人生初の出張が会社設立のためのビジネスプランを現地企業メンバーと討議するというもの。会社設立や投資といったこれまで触れたことのない世界で、英語はおろか日本語でも意味がわからない言葉が飛び交う日々でしたが、MBA書物を読み漁り、見様見真似でビジネスプランや損益計算書を作っていました。この時も、周りの先輩方、専門家の方々に助けて頂きました。私のつたないアイディアをもとに、タイの商習慣やスタートアップのトレンドから肉付けをしてくれた方々や、スクラッチで作った損益計算書を管理会計用に分類、キャッシュフロー作成まで教えてくださった方、叱咤激励してくださった方々、多くの方にお世話になりました。

チャレンジする選択肢を与え、それを掴んだ者を見守り、必要に応じて各専門家がサポートする。この環境があったからこそ、大きなチャレンジに挑み、自分の糧にできたのだと思います。そのためには、”まず飛び込んでみる”。掴まなければ何も得られません。

03 トランスコスモスをこうしたい!ひとりの生活者として感じた一歩先の未来をお客様に共有できる会社にしたい

入社前に会ったOGに、こんな言葉を頂きました。「新しい、木村さんらしい風を吹かせてね」

トランスコスモスのメイン事業は、クライアント企業の支援です。常に新しい時代に適したソリューションを提供できる、形がどんどん変化する存在でなければならないと考えています。クライアントと同じ目線に立つことも大切ですが、もう一歩先の未来をクライアントに見せるくらいの価値が必要です。一歩先の未来を見る、という点では、時には企業よりもユーザー、生活者の方が感覚的に少し先の未来を捉えていることがあるのではないでしょうか。対面するお客様は”企業”ですが、その先には常にユーザー、生活者がいます。それは私であり、みなさんです。どんなサービスも商品も、ひとりの”あったらいいな”から始まってきたのですから、難しく考えすぎる必要はありません。今の時代を生きる、今後の未来を生きる人たちが、なんとなく課題に感じていること、こうだったらいいのにと願うことが、新しいサービスを創り、会社の形を変えていく、動かしていくのだと思います。

トランスコスモスは提供サービスの幅が広いですが、プロフェッショナル集団です。各分野に特化した人材がいるからこそ提供できる価値があり、生まれるサービスがあります。一方で、過去の経験や知識だけにしがみついていては、一歩先の未来を見せるどころか、変化に取り残されてしまいます。ひとりひとりが自分がいちユーザー、生活者であることを忘れず、個人が自由に発言できて、その分責任も伴うけれどチャレンジできる環境がある、それによって変化し続ける。そんな会社であればと考えています。

学生へひとこと
これまでで、一番興味を持ったことは何ですか?興味を持ち続けていることは何でしょうか?人生で達成したいことは何ですか?小さい頃の夢は何でしたか?就職・仕事となると、想像ができないことも多く、かしこまって考えてしまうかもしれません。けれど、仕事も人生の一部で、1日の中で多くの時間を使うことになります。せっかくならば、自分がやりたかったこと、自分ひとりではできなかったことを、会社というリソースを使って実現してみませんか?
ちなみに、私のビジョンは「地球を小さくする」です。文字にすると、ちょっとおかしいかもしれませんが、旅を通じて異国の地に友達ができれば、ちょっと世界が広がります。その分、ちょっとその地域が身近になると思います。ひとりひとりにとって世界が広がり、地球をもっと小さく感じることができれば、争いごとや偏見がなくなると信じています。私がひとりでできることは小さいですが、マーケティングを通じて他の国の商品やサービスを知り、買い物を通じてその商品にまつわるストーリーを知り、体験し、その分ちょっと暮らしが豊かになればと考えています。そして、働く仲間も、社内外問わず、国籍も宗教も問わず、一緒に働くことで、新たな世界が広がれば、そんな手助けが少しでもできればと思っています。
あなたの夢は何ですか?実現したいことは何でしょうか?入社してすぐに何でもやらせてもらえる!とはいきませんが、目標があれば、その過程で発生するひとつひとつが学びとなり、自分の糧になり、いずれはチャレンジする選択が与えられます。その時に掴めるように、夢に近いチャレンジができるような場を選んでください。
学生へひとこと

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