現在の仕事内容

私は新卒で入社後、EC部門に配属されました。当時は社内でもEC部門ができたばかりだったため、まず始めはECの勉強をしながら、拠点や案件の立ち上げに携わっていました。今でこそ「トランスコスモスの倉庫は柏にある」とだいぶ認知されてきましたが、当時は事務室内には机や椅子すらなく、倉庫内もまっさらな状態から、備品発注やインフラ整備、採用活動などを行っていました。その後、立ち上げに携わっていた案件の運用担当となることが決まり、通信事業者様のEC業務を担当していました。事業所内のマニュアル整備やオペレーターの方たちへの研修、業務運用立ち上げ、品質管理、チームマネジメントなど、広範囲に業務を行っていました。
事業所内では数十人のオペレーターの方たちが働いており、私はチームリーダーとして中間管理職のような役割を担っていました。通信事業者様の案件ということもあり、扱う商材が精密機器であったり、作業内容を間違えると大事故につながってしまうような繊細な業務であったため、ピーク時は空気が張り詰めピリピリしていたような気がします。そんな中で、少しでもオペレーターの方たちが働きやすい・働いていて気持ちが良い環境を作り上げることを1番に考えて仕事をしていました。具体的には、月に一度メンバー全員と面談する時間を設け、業務内容や職場環境について一人一人が感じていることをヒアリングし、できるところからスピーディーに改善しました。また、休憩時間や業務の合間も、当日出勤している人には必ず一言以上は話かけるなどして、常にコミュニケーションをとることで、ちょっとした変化に気づいたり、意見を話しやすい環境を作れるように意識しました。そうしたことを続けていると、オペレーターの方たちはもちろん、上司からも信頼を置いてもらえるようになり、1年後には事業所責任者を任せてもらえるようになりました。今までの業務にあわせて収支管理など責任者としての仕事も増えましたが、自分ができなかったことが少しずつできるようになり、成長したことを自分自身で実感しながら、5年間働いた事業所を卒業しました。
その後、現在所属している部署に異動しました。今はお客様先へ常駐し、クライアント様の商材を販売するECサイトの新商品の販売準備・キャンペーン準備・システム機能開発などのディレクション業務をメインで行っています。私が担当している商材はキャンペーンの切り替えが目まぐるしく、時には並行して複数のキャンペーンを実施することも多くあるため、スピーディーな対応が求められます。その中で意識していることは、ただ単に言われた通りWebページを更新するのではなく、より良いソリューションを提案することです。目的は1つでも、目的を達成するための手法はいくらでもありますので、クライアント様・エンドユーザー・社内の全方位にとってより良い方法を検討し、提案・導入するように心がけています。
キャリアステップ
- 入社1年目
- 新入社員研修後、EC部門初めての案件でチームリーダーを担当する。
- 入社2~3年目
- スーパーバイザーとなり、品質管理や業務改善を行う。
- 入社4~5年目
- 事業所責任者となり、事業所の運営をする。
- 入社6年目~
- クライアント様へ常駐し、ECサイトのディレクション業務を行う。
01 私を成長させてくれたプロジェクト円滑な仕事の根幹をなす、用意周到な準備とお客様への伝え方を学ぶことができました

以前所属していた部署で、通信事業者様の案件を担当していました。そこで、MVNO事業の新サービス立ち上げのプロジェクトに参加することになりました。このプロジェクトを通して成長したことは、まず「先を読んで行動できるようになったこと」です。業務で新しく使う専用機械の実機もない状態で、業務の手順を一から作らなければならなかったので、様々なシミュレーションを行いました。初段階である程度想定していた案はあったのですが、実際にシミュレーションしてみると思うようにいかないことが多く、多くの壁にぶち当たりました。しかし、そのおかげで、業務が始まる前に課題がわかり、改善することができました。事前に様々な予測を立ててテストをすることの大事さを学びました。業務開始後も大きなトラブルなく順調に進み、改めて先を読んで事前に確認することは大切だと思いました。
また、「クライアント様への話し方・伝え方」も学ぶことができました。大きいプロジェクトだと、週次などの定例会を実施することがあります。私が担当したプロジェクトも週次で定例会を行っており、毎週クライアント様へ訪問して作成した資料をベースに報告をしていく中で、お客様の前で話すことに慣れてきました。それまでは、会議に参加しているのに、先輩しかしゃべらないこともあったのですが、世間話や冗談を交えながらお客様と交流できるようになり、今まで以上に親密な関係になってきているなあと実感することが増えました。時には言いづらいことを言わなければならないこともありますし、謝罪をしなければならないこともありますが、話し方や伝え方に気を付けて真摯に向き合うことで、お客様とも信頼を築き上げることができ、私が業務担当が変更になるときには、送別会を開いていただいたり、嬉しいお言葉をいただけたりしたことは、今でも大切な思い出です。
02 仕事のこだわり周囲への感謝の気持ちと自分なりの考えを常に持っておく

私が仕事をするうえで特に意識していることは、①周りにいる人たちへの接し方②常に自分の考えを持つの2つです。
まず1つ目の「周りにいる人たちへの接し方」についてです。例えば、どんなに魅力的なサービスがあっても、売る人の態度が悪ければ買いたくないし、どんなに楽しい仕事でも、挨拶もないようなチームでは働きたくないと私は思っています。事業が次第に拡大していっても、サービスを作る人がいなければ潰れてしまうのではないでしょうか。以前の部署で、事業所のチームリーダーをやっていたころ、実際に手を動かす現場の皆さんのリーダーをしていましたが、もしこの人達がいなかったら、自分が担当している案件が成り立たないと思うと頭が上がらない思いになりました。現在の部署では、自分がWebページのレイアウト案を考えても、それを実行する人がいないと意味がなくなってしまいます。各所の理解や協力があって、すべてが成り立っていると考えると、相手に対する言葉の発し方や言動を非常に気にするようになりました。常に感謝の気持ちをもって人と接するようにしています。そうすると、業務上の困難にぶつかっても、乗り越えられるようになると思っています。
次に、2つ目の「常に自分の考えを持つ」についてです。大きい案件も小さな決め事も、「どうしたらよくなるか」を自分で考えて発言するようにしています。ある時から、自分がこの業務を任されている以上、自分だからできることをやりたいという思いが強くなりました。ただ言われたことを言われた通りにやるだけで、正直仕事は成り立つと思います。しかし、今実際にお客様先に常駐して業務を行っているからこそ、自分がトランスコスモスの代表としてお客様先で業務をしている意味を考えるようになりました。クライアント様、エンドユーザー、自社の3視点から最善となる方法を考え提案するということを学ぶことができました。技術が発達し、機械ができることも増えてきましたが、はやり人間の可能性は無限だと思っています。自分以外の人の意見を聞くことで「そういう方法もあるのか」と勉強にもなります。自分の意見もない状況で人の意見を聞いても、吸収力が圧倒的に低いと感じます。そのため、仕事でも仕事以外でも、自分の考えを持つことは意識しています。
03 トランスコスモスをこうしたい!絶えず新しいことを取り入れつつ、スピード感のある会社にしたい
私はトランスコスモスを「スピード感のある会社」、そして「新しいことを取り入れる会社」にしたいと考えています。
まず1つ目の「スピード感のある会社」についてです。現在トランスコスモスを離れ、お客様先で常駐している立場で客観的に自社を見たときに、スピード感がイマイチ足りないと思うことがありました。トランスコスモスは法務やコンプライアンスのようなものが他社と比較したときにしっかりとしているイメージがあるため、単純に「融通を効かせる」というだけでは済まない部分が多くあるのは理解しています。しかし、特に2020年は、社会の情勢も大きく変化した年で、これが誰も予測できないことであったため、企業も大きな変化を求められたと思います。今後も、様々な社会の変化にしっかりと対応していく能力が必要だと考えます。現状自社にスピード感が全く無いとは思わないのですが、少し保守的なイメージがあるので、もっと攻めていけるような会社にしてきたいなと思うところはあります。
次に2つ目の「新しいことを取り入れる会社」についてです。これは1つ目と少し似てしまうのですが。変わらずにそこにあり続ける美学もあれば、変わり続ける美学もあると思います。私の自社のイメージは、どちらかというと前者が強いような気がします。敢えて変化しないのと、変化を恐れて変化しないのとでは、雲泥の差です。繰り返しになってしまいますが、社会情勢がどうなっていくかわからない状況で、スピーディーに判断し、新しいものを取り入れることができるような会社にしたいと思います。
- 学生へひとこと
- これだけは自信を持ってアピールできるということを今のうちから見つけておいておくといいと思います。現状自信を持てなくても、「コレだったら武器になりそう」といった程度でもいいと思います。私自身のことを振り返ると、人より特化した学力や知識があったわけでも、難しい資格を持っていたわけでもなく、気付いたら社会人になっていました。今思うことの1つに、やはり「過去もっと勉強しておけばよかったな」と思うこともあります。もちろん、知識や学力がある人は周りにいっぱいいました。人と比べてしまい、劣等感を感じてしまうこともありました。そんな状況で上司から評価されることがあっても「なんで自分が評価されるのだろうか」と疑問を持ったこともありました。しかし、今振り返ってみると、知識や学力ではなく、クライアントや部下からの信頼が上司に評価されていたのかな~と思うようなことがあり、今はそこを武器にしていこうと思っています。知識や学力のある人をマネジメントできる人がいなければ、うまく業務が働かないと思うので、マネジメントできる立場になろうと思ったのです。もちろんその逆もあります。いくらマネジメントできる人がたくさんいても、知識や技術力を持ち合わせている人がいなければ成り立ちません。
このように、どんな分野でもいいので、アピールポイントを考えてみてください。1人で全てこなす人なんていないのです。自分がどう勝負するか、ある程度目安を決めておくと、目標が定まりやすく、理想の自分への近道になると思います。
