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経費担当者の教育・定着に課題
業務の安定化を図る

1909年に世界初うま味調味料「味の素」を販売開始以来、日本を代表する食品企業として躍進し、世界30の国・地域で食品やアミノ酸、医薬品などさまざまな事業を展開する味の素株式会社様（以下、味の素様）。
味の素様は、2020年にグローバル食品企業トップ10入りを達成することを目標に掲げ、「確かなグローバル・スペシャリティ・カンパニー」を目指し邁進しています。その実現に向けて、経理・財務部門は、経営に対する参謀機能や、グループ会社に対する統率・支援機能を強化することが求められていました。

味の素様の経費処理は、各部門の経費担当者が会計伝票を起票して、その内容を経理部門がチェックするフローを採用していたことから、経費担当者への経費処理に関する業務知識の蓄積や維持に一定の工数を要していました。

味の素様は、経理実務における負荷を軽減し、安定化を図ること、経理・財務人財を強化すべき機能に再配置することを目的に外部事業者の活用を検討。豊富な提供実績を有するトランスコスモスへの委託を選択されました。

経理実務の業務負荷を軽減し財務・経理人財をリソースシフト

トランスコスモスは、業務調査、分析により、経費処理業務の適正工数、コストを可視化。業務集約とフローの見直し、標準化による効率化効果を試算し、経理実務の運用視点で業務プロセスを再構築しました。

そして、各部門による会計伝票の起票と、経理部門による内容確認業務（仕訳・消費税の取扱いなど）を「BPOセンター長崎」へ集約。集約した業務は、標準化の上、KPIを設定しさらなる最適化を図っています。特に、仕訳判断が必要な勘定科目入力時の補助ツールを導入し、ミスの低減、工数削減を推進しています。さらに各部門の経費担当者業務は、管理会計上必要な情報を添えて伝票入力依頼をする業務フローへ変更し、簡素化を図りました。

また味の素様は、従業員精算プロセスの効率化に向けてクラウド型経費精算システムを導入。トランスコスモスは、マニュアルの整備や利用方法に関する問い合わせなどのヘルプデスクを担い、スムーズなシステム移行、早期定着を支援しました。

業務集約・BPO活用により、各部門と経理・財務部門の業務負荷を軽減することで、担当者の人員変更があっても安定した業務を維持することが可能になりました。また経理・財務人財から経理実務工数の8割を解放し、統率・支援機能へのリソースシフトを実現しました。

電子化によるペーパーレス
さらなる効率化を実現し「働き方改革」へ

トランスコスモスは、今後も味の素グループ企業様の共通業務の集約、効率化に向けて、デジタルBPOベンダーとしてのノウハウを最大限に活用し、業務改善と積極的な提案を継続していきます。

現在、味の素様は、グローバル基準の働き方を実現するため、仕事の質と量を高める新制度の導入や施策の拡充に積極的に取り組まれています。トランスコスモスは、領収書及び請求書の電子化に向けた取り組みを推進し、OCRを活用した請求書の自動読取、データ化、AIの学習機能を活用した勘定科目の自動判断など、さらなる業務効率化、精度向上を実現し、味の素様の「働き方改革」に貢献してまいります。

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